初詣に見る商品開発

前が2011年だもんなぁ。どんだけ更新していないんだ(笑)
それはさておいて。


この時期になると当たり前のように初詣に出かける。
近所の神社でも別にいいんだが、気分の問題で、京都か、熱田神宮か、どっちかにはしているのだが。
2015年は京都に一度も行かないという、きわめて例外的な一年になってしまったので、元旦早々足を運んだ。
当然のことながら、どこもすごい人というべきか、こう言うとあれだがお正月3が日だけで年間総売り上げの何割をたたき出しているのか・・・・ってなところだ。
学問の都である側面はこの際置いといて、やっぱりそういう街でもあるので、正月の賑わいは半端ではない。


しかし、2年こないうちに、相変わらずの風景にも、ちょっとした異変は起きていた。
まずは北野天満宮
もともと梅をほしがる方は多いみたいだが、とうとう梅の枝そのものを発売してるじゃないか。
「思いのままに」ですって。
さすがに正月限定アイテムなのか、同社ホームページ(http://kitanotenmangu.or.jp/)には載ってなかった。
ちなみに消費税込み1,000円ナリ。


もうひとつは伏見稲荷大社http://inari.jp/)。
特にグッズというわけではないんだが、境内に大画面モニターがあって、CM込みでプロモーション番組を流していた。
どこかの地上波で放送されたものなのだろうか。
なんでも、海外からの観光客が選んだ「日本で行きたい観光地No.1」に2年連続で選ばれたんだとか。
そういう意味じゃ、海外からの観光客には親切かなぁ?(でも、完全日本語放送で、字幕もない)


神社や寺といえども、これで生活している商売なので、新規事業に余念がないのは納得はできるのだが、何か違うよなぁ・・・と思った初詣でもあった。

スカイマーク「羽田−名古屋線」の利用価値

2月1日から、スカイマーク中部国際空港に乗り入れている。
個人的には、札幌へのフライトで2度ばかし利用しているが、缶詰かエレベーターに閉じ込められた感じがして、正直いい印象は持っていないのだが、それでもここまで安いとなるとちょっと考えてしまうではないか。


さて。
JALも一度は撤退を表明しておきながら結局残している中部−札幌線については、もともと利用価値の高いものなので、検証する必要もない。


気になるのは、羽田−中部線。
かつて、中部開業前の小牧の時代に、全日空が1便だけボーイング737を使って飛ばしていたが、圧倒的新幹線の需要の前で撤退に追い込まれてしまった。
当然だろう。
東京名古屋間だったら、金銭的な事情はともかくとして、ファーストチョイスは新幹線だ。
金銭的に余裕がない層は夜行バスということになろうが、私事だが今回寝込んでしまった原因は往復夜行バス移動がたたったものだと思っているので、若くなければ決してお勧めできない。


料金を調べてみた。
早期割引なら夜行バス並(前割5で5,800円)だ。
金額的には涙が出るほどありがたい代物だが、肝心のダイヤグラムを見てみると・・・
羽田発22:55で、中部着23:55。
ちなみに、東京駅発のひかり最終は22:00(品川発22:07)で、名古屋着23:49。
羽田までの所要時間を考えれば、実質30分しか差はない。
ついでに、中部国際空港から先の足はない。
常滑で足止めを食う以外方法がない。


逆に、中部発は23:40だが、羽田着は0:40。
東京モノレールの終電は0:07、京浜急行の終電は0:20。
これまた、とりあえず蒲田までタクシー移動でもしない限り、羽田空港で足止め。


それぞれの新幹線駅まで出るのに、よほど朝早く準備しなければならないのが嫌だ、というのでなければ、ひかり早得切符9,200円には太刀打ちできないのが僕の結論だが、どうだろう。

ミスチルに絡むある仮説

先週はツアー「SENSE」のチケット一般発売で、泣きを見た者・喜びを手にした者多々いらっしゃると思うが、僕の周りでも芳しい意見は聞かない。


今回、チケットは5段階で発売している。
ファンクラブ先行抽選予約、アルバム先行抽選予約、ツアー特設サイト先行抽選予約、一般発売、当日券引換えプレリザーブがそれにあたる。
普通は、一般発売になる前にあらかたチケットははけてしまっている。


今回、自分の話をすると、3公演分、全部一般発売で確保した。
それも、当初行くつもりじゃなかったところまで。(そのかわり、地元を取り逃がしているが)


「んなアホな?」と思ったが、考えられる要素は1つしかない。
うしろ2回に、チケットを傾斜配分したのではないか、ということだ。
今回、ファンクラブ分とアルバム先行分のチケットに対し、一般のプレイガイドデザインではなくて専用のデザインを施してあるのを見て、それは確信に変わった。


ただ、これが有効な転売対策になったか?といえば、NOだ。


今回のツアーは、烏龍舎にしては珍しく弱気なツアーを組んでいる。
アルバムの音から、アリーナどまりなのか、それ以上の広がりを見せるものなのか、どこか迷っているように見える。
何を迷っているのか知らないが、「ファンファーレ」1曲で、スタジアムライブの広がりを創出することなど可能だというのに。
それとも、ミスチル自体下降曲線をたどるのがわかっていたのか。


一番の有効対策は、推測でしかないが、おそらくこの先にやるに違いないスタジアムライブの日程を発表してしまえばよかったのだ。
立見席で2万円の値がつくなんて異常事態、少なくとも防げただろう。


それをやらなかったのは、この異常事態を創出することだったんじゃないのか。
今はそう思える。


ただ、真意はどうあれ、このツケは重くのしかかるだろう。
「SENSE」で、離れてしまったファンは、想像していた以上に多いのだ。

音楽では食えない?

最近、バンドの解散記事が目立つ。
それにともなって、内幕記事もちょくちょく目立つ。
再結成で食いつなげるバンドは、まだよいほうなのかと思ってしまうのだが。


CDの売り上げはがたがただが、今と似たような状況は1980年代中期にもあった。
とにかくミリオンセールスが出ない。
あの当時一番売れていたのはチェッカーズで、アルバム80万枚いくか行かないかの世界。
制作コストも今よりかかっていたし、CDの原価率を考えれば、それでも利益は今のほうが出ているんじゃなかろうか。
それでも騒ぐのは、落ち込み方がひどすぎるということに加え、一時期はCDが売れない言い訳とされたダウンロード配信はさほど移行していないということだろう。


音楽に限ったことではないが、先に希望を見出せるものがないのが売れない理由じゃなかろうか。
いいことを言おうと思っても、根拠がなければただのはったり。
本当にいいことが次々と起きる魔法のアイテムがあれば売れるのだろうが、そんなものは存在しないので・・・
「そうなるように自分で仕向けていく気にさせてくれるもの」、つまり未来を信じる気にさせてくれるもの・がんばる気にさせてくれるもの、そんなものが売れるんじゃないか。


あと、バンドはやっぱりお遊びではない。
昔のバンドは本当に貧しかったが、それをどこか楽しんでいた。
今は、お金がある状況から入ってきているから、耐えられるはずもない。
それなりに覚悟もいるし、プロなんだからもっとうまくなる決意も必要だということ。
そして、業界はどれだけそういった土壌を育ててきたのだろうか。
それが今の音楽から、そんな背景がどれだけ見えるだろう。


衰退するのには、やっぱり理由があるのだと思う。

君は、鹿野淳を知っているか

ずいぶん急な話だ。
時々購読している音楽雑誌「MUSICA」の編集長を務めていた音楽ライター、鹿野淳氏が、同誌の編集長を降りることを知った。
(ちなみに、ネタ元は、ご本人のツイッターである。)


以前はロッキングオンジャパンの編集長を務めていて、良くも悪くも「ロック」の形骸にこだわらないチョイスが、非常に好意的な支持者を生む代わりに、徹底的なアンチテーゼも生み出した。


彼の編集スタイルは、自分で会社「FACT」を立ち上げ、「MUSICA」を創刊してからも「これもロックかよ!」と思わず言ってしまう、縦横無尽な取り上げ方だった。
僕も彼のテキストは非常に好きなほうで、100%完璧にすべてを言い当てていたのかどうかはわからないし、渋谷陽一ほどの緻密な文章力・洞察力までにはいかないまでも、現在現役の音楽ライターの中では図抜けて「音楽に愛情を持っている」人として敬意を寄せている一人だ。


次回から、「MUSICA」は変わる。
ロッキングオンジャパン」も心配したほど読みにくいものにはならなかったし、音楽を本当の意味で愛していれば、物書きは育つものだ。
後進に場を譲った英断については、ぜひ尊重したいと思うのだが。


今回の編集後記に、名言とも言うべき言葉が並べられていたので、引用させていただきたい。


「ポップは数字以外の力を迫られ、ロックは本当に言いたいことと鳴らすべきことが何かを示さねばならない時代を迎えたからです」


本当は、ずっと前からそうだった。
不況の波が音楽業界にも押し寄せ、真実の姿をさらけだすことを要求したに過ぎない。


この一文は、真実だ。
いち現役物書き家業として、ずっと追い求めていってほしいし、もっと彼のテキストは読みたいのだ。
今後の活躍を祈念したい。

違和感の融解 − 映画「Mr.Children Sprit the Difference」

話は2009年までさかのぼる。
桜井和寿のカゼによる中止分の振替公演(2009.8.6 名古屋・日本ガイシホール)を見て、「うまくいえないが、2月の違和感とはまた質の違う違和感」を感じ、それはドームツアー全公演を通じて、好き嫌いの問題じゃなくて「いったいこの違和感の正体は何なのか」、ツアー中ずーっと悩まされた。


年が明けて、4月にShooting Live「Sprit the Differnce」を開催。
それによって埋まったこともあったが、うまくいえないが埋めがたい溝がまたできてしまったのだと感じていた。


そしてFILM。


パンフレットによって、いくつかの謎は解き明かされた。
ウーロンスタジオで複数回スタジオライブが行われていたこと。
実は、ドームツアー中にこの試みの提案がなされていたこと。


ドームツアー中、バーサチューブとステルスビジョンを使ったセットが、思ったほど今の彼らの状態にしっくりきているとは思えなかった。
「ライブが嫌い」と言っていた時代、実は言うほど嫌いではなかったことはなんとなく察しがつくのだが、今は実はライブが嫌いなんじゃなかろうか?
そんな感じの違和感の正体は、これだったのか、と思った。
確かに、音を中心に記録する所作は、ライブのベクトルとは質の違うものだ。


スタジオライブの手法は、かつて1980年代、TOKYO−FMが土曜夕方4時から「Lo−Dライブコンサート」という番組でスタジオセッションを放送することをやっていて、目新しい手法ではない。


本来、ドーム45万人に向けて放つべき音が、レンズ一枚を通して真空パックされる代わりに、音のベクトルがどこにも向いていない。
すでにドームツアー中、知らず知らずのうちに映画モードに突入してしまっていたのかもしれない。



さて、1回目は東京にこだわっていたので、9月4日のレイトショーで見させてもらった。
確かに、すばらしく筋肉質なGROOVEに磨きがかかり、壮絶にタイトな音ばかりだ。


しかし、なんとも重たい。
正直、次のツアーのイメージをシャットダウンされるがごとく、重い。
いったい何を届けたいのか、これじゃ「Sprit the Difference(歩み寄る)」ではなくてむしろ孤高の道を歩いているようにも思えた。
そう思えたのは、それが深夜だったせいもあるのかもしれないし、東京にこだわってしまったせいなのかもしれない。



2度目、今度は名古屋。
ミッドランドスクエア内の映画館で見る機会を得た。
意外と言っては失礼だが、そこそこ入っていて、ミスチルに対する期待値をうかがわせた。


1回目で見落としていたことは結構ある。
実に漫然と繰り返されている会話だが、かみ合っていないように見えて会話が成立してること。
もっと面白いのは、小林武史が実にテキトーに奏でた音に、これまた何事もなかったような感じでそれぞれの楽器の音が乗っていく。
互いにほしい音がわかっていて、言葉を発しなくても通じ合ってしまってるんだなぁ、というところ。


2回見てもやっぱりよかったことはある。
「虜」で乗っているSalyuのコーラスワークはやはりすばらしい。
それ以上に、スガシカオと競演した「ファスナー」。
スガ自身も何回か歌っているそうだが、超絶いい。
今すぐスガの持ち歌にすべきだ。


80年代にバンドを組んでた人ならわかる感覚かもしれないが、「セッションしようぜ」「JAMろう」みたいな感じはまさにこれじゃないだろうか。
確かに、これはツアーじゃできないよな・・・



東京国際フォーラムでやった「ラッキーラクーンナイト5」に出演した際のミスチルは、どこかピンボケ感が漂っていて、きっと映画モードが抜けていなかったのだろう。
お世辞にもいい出来とは呼べなかった。


そのあとのap bank fes’10からピタっと違和感が消えた。
それでも、まだ自分の中ではつながってはいなかったのだが、9月15日の2回目上映で、完全に一本の糸として繋がった。


音だけ拾えば2,000人クラスのホールモードだが、次にわれわれの前に現れるときは、アリーナクラスももっと大きいクラスのハコもものともせず、しれーっとやってしまうのかもしれない。
今は、単純に、次の音が楽しみだ。
そして、次に日本を駆け巡るのがずーっと先だったとしても、別にあせりもないし、急いてもいない。



【SETLIST】
・Not Found
・Forever(レコーディング風景)
・HERO(一部)
・Everything
・SUNRISE
・Another mind
・Surrender
・ファスナー(スガシカオ with Mr.Children
・虜
・終わりなき旅
・TIME AFTER TIME(一部)
・横断歩道を渡る人たち
ニシエヒガシエ


・主題歌(エンディングテーマ):Forever


※数回登場する曲は、メインのライブ映像の位置で記載。

Tシャツ考

暑かった。
とにかく今年の夏は暑かった。
この分だと、9月も涼しいイメージがわかない。
こうなると、ポロシャツなど暑くて着る気も起きず、当分Tシャツのお世話になるのは目に見えている。


さて。
コンサートツアーの物販も含めて、毎年毎年何らかのTシャツを買い足しているものだから、すでによれよれになっているものも含めて、うちには相当量のTシャツがある。
サイズの関係もあるので、もっぱらユニクロだが、GAPで買い足すこともあるし、上記のとおりツアーグッズで買うこともある。
もちろん買った以上は、着る。
着られないようなデザインのものは買わないし、買ってはいけない


で。
ツアーグッズとはいっても、出入りしているのが烏龍舎系のミュージシャンが非常に多いので、必然的にkurkku謹製の「プレ・オーガニックコットン」Tシャツが増える。
農薬を使っていないので、確かにモノはいい。
物がいい上に、今年のものは綿のしなやかさとコシが大幅にアップした。
例年ならば絶賛ものだが・・・


今年に限っては、暑かった。
あまりに暑くて、こんなに目の詰まったTシャツなど、暑くて着ていられない。
結局、今年もUTの、日本企業コラボ品を愛用している。
結局、あれが一番涼しい。


もう、エコを遵守していられないほど、温暖化が進みすぎているのだ。